十字の園について
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法人理念
「夕暮れになっても光がある」 「人格を尊重し、生きる喜び、 生きる自由、生きる希望を創ります。」
理念について
初代理事長 鈴木生二氏が、十字の園の仕事を始めるにあたって、何によって仕事をし、何を目指したいか、と言う時にこの言葉が選ばれました。
この言葉は、旧約聖書ゼカリヤ書14章6節〜9節がひとまとめになった言葉です。
7節〜9節に「その日」という言葉が3つ繰り返されています。これは、旧・新約聖書を通じて終末の事実と終末のできごとを表す言葉です。
人にとっての終末とは「終わり・死」です。しかし、キリストを通じて神様の側から見ると終末は、「終わり・死」ではなく、「永遠の命」、生や死と関係のない「永遠」の実在の世界です。この「永遠の世界」を私たちは、どこにあるだろう、どこかにあってほしいと考えますが、私たちは、それを知りません。けれども聖書は、イエス・キリストの恩寵の光の中に「実在」するといいます。
もし、世界がその「実在」する場所であるならば、すべての人々に暖かくて安全な住宅があり、栄養のある食べ物が十分にあり、自分らしさを発揮する仕事もあり、よい医療サービスもあって、愛すべき友人や家族に囲まれていることでしょう。日常のストレスもなく、犯罪も苦悩もないことでしょ
う。すべての人が充実した意味のある人生を送っています。
ところが世界はその「実在」する場所とはいえません。個人の権利が奪われ、それぞれの個性を発揮する機会を奪われ、命の意味が失われています。私たちは、この様に不完全な社会で生まれる矛盾、苦悩、悲しみと向き合い、福祉の業を通じて理念の示す「実在」する世界の実現を目指します。